アクシスコンサルティング提供するとてもユニークな特集ページです。単なるIT業界情報、企業情報、案件情報にとらわれない、皆様が気になる情報、知りたいけど中々知れない情報を定期的にお届けします。これは必見です!
IT業界でも2009年4月以降の会計年度から適用される「工事進行基準」。
これからIT LEADERを目指す人であれば、知っておいた方が良いと思います。
という事で3分でわかる工事進行基準の基礎です。
一般的には製品の出荷や納品、検収の時点で売上を計上しているとおもいます。しかし、建物の建設やシステム開発などサービスや物品の提供にある程度時間がかかる契約(工事契約といいます)では、「工事完成基準」と「工事進行基準」のどちらかの売上計上基準が採用されます。
簡単に違いを言えば
- 工事完成基準 ・・・ 工事が完成したら一括して売上計上する
- 工事進行基準 ・・・ 工事のできた分だけ少しずつ売上計上する
です。

例えば、上記の様なプロジェクトがあったとします。それぞれの基準に合わせると
工事完成基準
2008年11月 0円計上2009年03月 0円計上
2009年10月 1億円計上
工事進行基準
2008年11月 0円計上2009年03月 4000万円計上
2009年10月 6000万円計上
となります。簡単ですね。
しかし、この基準を適用する為の条件があります。
「『工事収益総額』『工事原価総額』『決算日における工事進捗度』を信頼性をもって見積もること」
簡単に言えば、事前にシステム全体の総売上、総コストが正確に見積もられていて、進捗が正確に把握できることとなります。
つまり事前にFP法などの手法を駆使して事前に正確なコスト計算が必須となるのです。またプロジェクト中の仕様変更にともなう進捗率の修正の対応も大切です。
よってFP法など各種管理手法はより重視されそうです。今後のキャリアアップのために、勉強しておくと良いかもしれません。


